新卒が計装エンジニアになるには
未経験の新卒が計装エンジニアになるまでのプランについて紹介します。長期のキャリアプランや、計装士の受験資格について確認し転職活動に活かしましょう。
計装エンジニアは誰もが挑戦可能
計装エンジニアは誰もがなれる可能性のある仕事です。
計装エンジニアの採用で新卒の募集要件に学科指定はあまりないうえ、電気工事、建築、土木など知識があれば活かすことができますが必須ではなく、必須でなく門戸が広いのが特徴です。
計装士の資格は、計装工事の設計・施工の実務経験が2年以上あれば受けることができるので、これを満たして資格試験をクリアすれば晴れて計装エンジニアになることができます。
試験の合格率は高い
資格試験の合格率は55～65％程度（2022年6月調査時点）と2人に1人が受かっているという状況。見習い期間にしっかり経験を積み、工事の知識をつけていけば合格する可能性は高いといえます。
参照元：マイナビAGENT（https://mynavi-agent.jp/knowledge/maker/331.html）
計装エンジニアのキャリアプラン
計装士の資格取得後の就職先は多岐にわたります。近年は計装のシステムが変わってきているため、計装士のニーズはさらに高まり活躍の場が増えていますが、現在計装士に人気があるのはプラント業界や電気工事士。
電気工事士というのは意外ですが、施設の電気工事自体は電気工事士しか行うことができないため、規模の大きな仕事を独立して自分の責任で行うのであれば、計装士と電気工事士両方の資格を持つことにより仕事の幅が広がります。
参考元：建設転職ナビ（https://kensetsutenshokunavi.jp/c/content/job_guide/job_guide_20/）
計装士の受験資格について
計装士の受験資格は1級と2級と少し違います。主な違いは実務の経験年数。受験する前に受験資格をチェックして計画的に資格を取得しましょう。
・【計装士2級の受験資格】
計装の実務経験が2年以上必要です。
・【計装士1級の受験資格】
計装の実務経験年数が5年以上必要です。ただし1級には指導監督的実務経験も求められており、施工管理など現場責任者としての経験年数が1年以上あれば受験資格が得られます。
計装士の資格を取得するには、まず現場の従業員として設計や施工の経験を積むことが大切です。これにより業務フローや工程全体の流れを学ぶことができ、受験資格も備わります。
参照元：建設転職ナビ（https://kensetsutenshokunavi.jp/c/content/job_guide/job_guide_20/）
計装士の資格が活かせる仕事
計装士の資格保有者が活躍している仕事は、ビルオートメーション 、プラント、工場などの自動制御業務です。
また1級計装士は「主任技術者」と認定され（※）、各建築現場に配置されるようになります。さらに企業が公共工事を入札する場合には、1級計装士がいることが必須条件なので、公共工事への転職では注目される人物となるでしょう。
※参考元：マイナビエージェント（https://mynavi-agent.jp/knowledge/maker/331.html）
まとめ
新卒が計装エンジニアになる方法を紹介しました。
計装エンジニアは、基本的には実務経験が必要ないため、どんな学生でも挑戦できる職業です。2030年には、快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した「建物・Net Zero Energy Building（ネット・ゼロ・エネルギー・ビル ）」が開始されることから 、オフィスビルの省エネルギー化が加速するため、成長市場として注目されています。
長期のキャリアプランを考慮して、希望の転職を叶えましょう。
